カザフ産ウラン輸入で新ルート開拓 日本、ロシアの協力がカギ

日本政府はカザフスタンからのウラン輸入で、新たな輸送経路の開拓に向けた調査を開始する。

カザフスタンから日本が輸入するウランは現在、ロシア北西部サンクトペテルブルクを経由した後、米国やカナダ、フランスで濃縮されている。

 新しい輸送経路では、ロシアの東シベリア・アンガルスクで濃縮を終えた後、シベリア鉄道でロシア極東の港湾まで運ばれる見込みで、輸送費の軽減が期待できる。

 アンガルスクでは2008年、カザフスタンの原子力公社カザトムプロムとロシア国営テクスナブエクスポートが、年間生産能力6000トンを目標とするウラン濃縮合弁会社を設立した。ロシア政府は当初、世界最大規模のウラン濃縮施設へ拡張する方針を示していたが、今年6月に計画が延期されていることを明らかにした。

 日本政府は新輸送経路の安全性や実現性を検証するが、難題となるのはロシア政府の協力を取り付けることだろう。ロシアの原子力開発にとって、明確な利益がないからだ。新経路が実現の方向へ動いた場合でも、日本はアンガルスクの施設へ技術・資金援助を行う必要があるかもしれない。(オックスフォード・アナリティカ)

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