英国Vs.アルゼンチン フォークランド「資源紛争」 (1/3ページ)

英国が実効支配し、アルゼンチンも領有権を主張するフォークランド(アルゼンチン名・マルビナス)諸島沖で、英石油・ガス開発会社デザイア・ペトロリアムが2月22日から試掘を始め、両国の関係が緊張している。英国のブラウン首相は総選挙を6月までに、アルゼンチンのフェルナンデス大統領は来年に大統領選挙を控え、両首脳とも世論を意識して譲歩しにくい「資源紛争」に発展しつつある。ただし、1982年以来の武力紛争に発展する可能性は低い。

≪分析≫ 

 英デザイア・ペトロリアムが、フォークランド諸島の現地政府から許可を得て同諸島沖で石油探査を始めると、アルゼンチン政府は、紛争海域の一方的な開発を禁じた国連決議に反するとして態度を硬化させた。

 2月23日、メキシコで開催された中南米カリブ地域32カ国の首脳会議は、主権論争におけるアルゼンチンの「正当な権利」を認める共同宣言を全会一致で採択。南米の資源紛争は、地域全体の関心事であることを示した。ブラジルのルラ大統領は、英国が国連常任理事国であるため、国連はフォークランド諸島をめぐる調停にこれまで消極的だったと批判した。アルゼンチンのタイアナ外相は翌24日、国連の潘基文(バンキムン)事務総長に影響力を行使するよう求めた。

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