仏、暴風雨で「国家的災害」宣言 被災者支援 集票かけ競う
2010-03-05
欧州南西部を2月27日から28日にかけて暴風雨が襲い、フランスで45人、スペインとドイツで各3人、ポルトガルとベルギーで各1人の少なくとも計53人が死亡。数十人が行方不明になっている。フランスでは、建物の損壊で数百人が家を失ったほか、堤防の決壊で大西洋岸の町の中心部が洪水に見舞われ、100万世帯以上が停電した。
フランスのフィヨン首相は2月28日、「国家的災害」を宣言。政府は救助・捜索活動に力を入れるとともに、家を失った人々への支援など、被災者に対する具体的な緊急援助を発表した。サルコジ仏大統領は3月1日、被災地のフランス南西部バンデ県を視察した。
フランスでは今月14、21の両日、統一地方選挙が行われる。中道右派の与党は、現在、社会党が支配する20の地方のうち、いくつかを奪還したいと考えている。中央政府と地方政府は効果的な災害援助をめぐり、競い合うことになりそうだ。中央政府は被災者の支援を最優先課題としているが、これを与党の地方選候補への支持獲得に利用しようとするだろう。(オックスフォード・アナリティカ)